持続可能な漁業パートナーシップ(SFP)は、インドネシアにおけるマグロ延縄漁に関する国レベルの漁業改善プロジェクト(FIP)を新たに開発したことを発表します。

SFPは本日、ジャカルタにおいてインドネシア海洋水産省との覚書調印式でこの発表を行いました。FIPは、インドネシアの排他的経済水域(EEZ)および国際水域(FAO地域57)内のインド洋(WPP572およびWPP573)におけるビンナガ、キハダおよびメバチ延縄漁業と、西中太平洋WPP714およびWPP715(諸島水域)およびWPP716および717(EEZ、FAO地域71)におけるキハダおよびメバチ延縄漁業が含まれています。

SFPの「ターゲット75」イニシアティブは、このFIPの推進力の一翼を担っています。このイニシアティブでは、保存食や生鮮・冷凍マグロなどの主要水産物の世界生産量の75%を、海洋管理協議会(MSC)などの認証を受けて持続可能なものとするか、定期的に検証可能な改善を行うことを目標に掲げています。SFPの世界のマグロセクターの分析では、今回のようなスケールメリットのある大規模なFIPに注力することを推奨しています。 


「インドネシアは世界最大のマグロ生産国であり、世界で最も豊富なマグロ漁場を有しているため、SFPが同国でこの種の国家レベルのFIPを推進するのは当然のことでした」と、SFPのプログラム戦略ディレクター、ブレイク・リーハーウッドは述べています。

インドネシア延縄マグロ協会(ATLI)は、インドネシアのマグロ漁業会社および加工業者14社とともに、このFIPに参加することを約束した延縄漁船250隻以上を巻き込んで、FIPをバックアップしています。バリ島ベノアのATLI事務所が、継続的な組織的活動を調整します。

ATLI会長のDwi Agus Siswa Putraは、「これはMSC認証に向けた延縄マグロ漁業改善プロジェクトにとって歴史的な節目となるかもしれません」と述べています。「私たちは、延縄マグロが、私たち全員が誇りに思うようなインドネシア産の優れた製品としての地位を取り戻すことを望んでいます。

編集部注:FIPについては、こちらのFishery Progressのホームページで詳しく紹介されています。