持続可能な漁業パートナーシップ(Sustainable Fisheries Partnership: SFP)は、持続可能な水産物の確立につながり、小売業や水産業におけるビジネスのあり方を変えたその活動を評価し、本日から15周年記念式典を開催しました。半年間の記念行事を始めるにあたり、SFPは新しいウェブサイト(サステナブルフィッシュ・ドット・オーグ)を開設し SFP@15SFPの歴史と進化、人々、功績を紹介する年鑑「SFP@15」を発行しました。

SFPは過去15年間にわたり、漁業保護のためのモデルを構築し、現在では世界中の小売業者、外食企業、ブランドによる水産物サステナビリティのための標準的なアプローチとなっています。 

「私たちは、水産物のサプライチェーン全体を保全と漁業の改善のために動員しました」と、最高プログラム責任者で長年SFPに勤めたブレイク・リー=ハーウッドは述べています。「私たちは、持続可能性をビジネスの中核として確立し、水産物生産にかつてないほどの透明性を導入しました。今では、持続可能性と透明性が水産物の調達の中心となっています。 

SFPが先駆け 漁業改善プロジェクト(FIPs)SFPは、海洋漁業の環境問題に取り組むために、現在広く利用されている漁業改善プロジェクト(FIP)を開発しました。FIPの普及に伴い、SFPは以下のような活動を行いました。 サプライチェーン・ラウンドテーブル(SR)を立ち上げ、サプライチェーンの中間に位置する企業同士が競争前の協力関係を構築しています。

また、SFPは設立当初から、新しいサステナビリティの解決策を見出すためのリーダー的存在であった。その 科学、ツール、技術は、水産物の持続可能性と漁業の改善の進捗を監視・評価するための主要な手法の基礎を作り、現在もそれを続けています。SFPの新しいウェブサイトは、こうした流れを引き継いでいます。

「15周年の節目に、私たちの使命、そして私たちの影響力と仕事の範囲と規模を反映した、完全に新しく生まれ変わったウェブサイトを立ち上げることができ、とても嬉しく思っています。このウェブサイトは、私たちが行ってきたことを伝えるだけでなく、持続可能な水産物のビジョンと、そこに到達するための方法を示しています」とリー・ハーウッドは述べています。

ウェブサイトはは、小売業者、水産会社、その他の関係者が、SFP の取り組み、科学と分析、ツールやサービスに容易にアクセスし、理解を深めることができるよう、簡単なナビゲーションと魅力的なコンテンツを提供しています。新機能は以下の通りです。

  • 視覚的な美しさとビジュアルストーリーテリングを更新しました。 
  • 訪問者が迅速かつ容易にサイトを閲覧し、サステナビリティに必要なアクション、支援、リソースを見つけることができるよう、ジャーニー最適化とレイアウトの再構築を改善。 
  • SFPのパートナー、協力者、その他持続可能な水産物に取り組む人々に正確で最新のデータと情報を提供することを可能にする、軽快で反応の良いインターフェイス。 

「新しいウェブサイトは、より簡単で、より速く、より効果的で、SFPがオープンソースソフトウェアを継続的に採用し、データシステムへの前向きな投資によって、水産物の分野に真の変化をもたらすことを反映しています」と、最高情報責任者でSFPの最初の社員の一人であるMerul Patel氏は述べています。「このウェブサイトは、SFPと私たちのパートナーや協力者が、それぞれの企業やサプライチェーンにおける持続可能性を促進する能力を大幅に向上させるでしょう。

SFPは設立当初から、自然保護のために大胆不敵な行動をとってきました。その SFP@15ブックは、従来の環境保護活動の手法にとらわれず、ビジネスと協働するという当時としては斬新な方法を採用し、最終的にシーフードセクターを変革する組織を作り上げた人々の物語から始まります。

「SFPは持続可能性への新たな道を切り開いた」と、SFPの創設メンバーでチーフスタッフのプルバサリ(サリ)・スルジャディ氏は言います。「SFPは、持続可能な社会の実現に向けた新たな道を切り開いたのです。これは、PRやマーケティング戦術に主眼を置いた従来の自然保護活動とは全く異なるものでした。" 

など、SFPの取り組みも紹介されています。 ターゲット75をはじめとするSFPの取り組みが、水産業界、NGO、ステークホルダーによって広く採用され、実行に移されていることを紹介しています。SFP@15では、ストーリーやハイライトに加え、SFPの活動の広がりや成長を示す年表やグラフィックデータも掲載しています。