持続可能な漁業パートナーシップ(SFP)が発表した最新のセクターレポートによると、世界の冷水性カニ生産の約44%は持続可能または改善中と分類され、この数字は北米とヨーロッパでより努力すればすぐに改善することができるそうです。 

本報告書は、昨年発足したSFPの「ターゲット75イニシアチブ」に焦点を当てた最新のセクターレポートであり、2020年末までに世界の水産物の75%の生産者が持続可能な操業を行うか、持続可能な生産に向けて改善していくという目標を掲げています。 

報告書によれば、まだ持続可能あるいは改善中と見なされていない冷水性カニの多くは、市場がすでに持続可能性に取り組んでいるアメリカ、カナダ、ヨーロッパにあります。このため、これらの市場のバイヤーは、漁業改善プロジェクト(FIP)や海洋管理協議会(MSC)認証の審査を推進するために影響力を行使できる立場にある。 

「これらの製品の買い手が、サプライヤーに対し て直ちにMSCの本審査または漁業改善プロジェクトに参加 するよう要請すれば、T75への大幅な前進が短期間で達成され るでしょう」と、報告書の著者は記しています。 

SFP の創設者兼 CEO の Jim Cannon 氏は、「冷水性カニにはやるべきことがありますが、改善すべき点は、主に、すでに持続可能性に関心のある市場にあります」と述べています。「つまり、改善しようという意欲がすでにあるわけで、この分野の将来にとって良い兆しです。 

これらの市場以外にも、SFPは、ロシア極東カニSRのようなサプライチェーン円卓会議(SR)の活用を強く推奨します。SRは、一つのセクターで複数のFIPを組織し、持続可能な水産物生産の改善に必要な作業を合理化するために活動しています。 

関連リンク

T75セクターレポート コールドウォータークラブ2017

SFPのターゲット75ページ