持続可能な漁業パートナーシップ(SFP)による最新のターゲット75セクターレポートによると、世界のイカ部門は昨年、持続可能性の目標に向けて顕著な進展を遂げましたが、まだ多くの課題が残っています。

この報告書は、昨年発表された同セクター報告書のアップデート版で、データと結論が更新されています。SFPは、世界の水産物生産量の75%以上を持続可能なものとして分類するか、持続可能性に向けて改善するというT75目標の達成期限である2020年末まで、本レポートおよびその他のセクターレポートを更新していく予定です。

この報告書によると、現在、世界の生産量の14%が持続可能または改善中と認識されていることが確認されています。この改善の多くは、南太平洋ジャンボホウズキイカ持続的管理委員会(CALAMASUR)の取り組みに起因しています。このグループは、ペルーのジャンボホウズキイカ漁業改善プロジェクト(FIP)などの主要プロジェクトや、南太平洋地域漁業管理機関(RFMO)との交渉で、資源構造の問題やデータ収集の改善などに取り組んでいます。

SFPはまた、RFMOに提出された予備的な資源評価モデルの開発と、日本のスルメイカを対象としたFIPの立ち上げを評価しています。SFPのグローバル・イカ・サプライ・チェーン・ラウンドテーブルを率いるサム・グリムリー氏は、「現在のFIP量は世界の生産量の比較的小さな割合を反映していますが、中国、日本、韓国にわたる日本のスルメイカの総生産量はかなりの量を占め、T75目標に不可欠です」と語っています。

この報告書では、T75の基準を満たすセクターがもっと増える可能性があると指摘しています。

「幸いなことに、FIPの下でまだ公に記録されていない、段階的な改善を行っている漁業が数多く存在します。「
国際水域の漁船団の管理がカギとなる。報告書は、南米沖で操業する中国や韓国の漁業と連携し、市場の需要を活用することを勧めている。

SFP の CEO である Jim Cannon は、「SFP は常に、業界関係者は市場そのものを利用することで変化を促すことができるという理念のもとに活動してきました」と述べています。SFPのCEOであるJim Cannonは、次のように述べています。「SFPは、より持続可能な水産物の生産に向けて、業界が持つ真の力を示す絶好の機会だと考えています」。

報告書の全文はこちらでご覧いただけます。

連絡先 コミュニケーション・ディレクターショーン・マーフィー