このプロジェクトは、2年間の活動期間中に海洋管理協議会FIPベンチマークツールのスコアを大幅に向上させ、SFP Fishsourceデータベースでは最高の「A」進捗評価を獲得しています。

FIPのチーフサイエンティストであるJo Gascoigneは、「プロジェクト開始以来、管理の枠組みは大きく改善され、両方の資源が管理計画の対象となり、この点はまだ進化しているが、最新の資源評価ではモロッコの管理する資源は概ね良好な状態にあることが示されている」と述べている。

この漁業には、漁法を監視するための科学的監視員が船に同乗し、新たな漁獲管理規則を導入するなどの改善がなされています。

FIP参加者は、その過程で漁業に関するデータを収集し、その結果をMSC規格の要求事項と比較しています。MSCのベンチマークツールによれば、指数「1」は、審査された28の実績指標について、その漁業がMSC認証に無条件で合格する可能性を持っていることを示します。モロッコのイワシ漁業は、総合指数0.59(中央区域)/0.61(南区域)から0.74(両方)へと改善され、最近発表された資源評価もこの得点に含まれ、漁業の評価もこの成績向上を反映して更新されています。持続可能性評価とMSCベンチマーク評価は、FIPのウェブサイトで見ることができます。

FIPは、ALDI SOUTHグループと、そのサプライヤーであるClama、Lovering Foods、Otto Franckによって開始されました。FIPに直接関わるその他のステークホルダーには、ヨーロッパとモロッコの水産会社、モロッコ農業省のL'Office National des Pêche、モロッコ国立水産研究所が含まれます。これにより、漁業の保全、経済、社会的な目標を対象とした、漁業の改善への総合的なアプローチが可能になります。 

現在FIPで進められている作業には、漁業の全体像とさらなる改善が可能な場所を構築するために、魚種の相互作用や投棄に関する情報など、漁師からのデータの分析が含まれています。また、漁業者とのワークショップを開催し、進捗状況や活動について話し合い、プロジェクトに対するフィードバックを得る予定です。進捗が続いていることから、この漁業は、今後数年以内にMSC認証の基準に達するという目標に向けて順調に進んでいます。

FIPの次回のステークホルダー会議は、2016年6月2日にカサブランカで開催される予定です。モロッコ・サーディンFIPの背景と最新情報はこちらでご覧いただけます。