SFP は本日、アジアの養殖飼料に魚粉を供給する漁業の改善を目的とした東南アジア漁業改善プロジェクト (FIP)を立ち上げると発表しました。バンコクで開催された「アジア持続可能な魚粉ラウンドテーブル」の会合で発表されたものです。 

FIPは、ベトナムで2件、タイで2件の計4件の個別プロジェクトで構成される予定です。ベトナムのFIPはベンチェーとキエンザンを拠点とし、タイの2つのプロジェクトは年内に発表される予定です。プロジェクトは、産業界と政府の関係者のグループで構成され、以下のことを行います。 

1. 漁業の改善ニーズを評価する2. 漁業のニーズを満たすための作業計画を作成する3. 作業計画に対する進捗を長期的に測定する4. プロジェクト開始当初は、漁業資源の状態、水揚げ量、混獲問題、その他漁業に関する重要な事実に関するデータを作成することが最も緊急の改善ニーズとなる可能性があります。このプロジェクトは、東南アジアのトロール漁業における幼魚の混獲を減らすための作業プログラム(REBYCIIプログラムと呼ばれる)を実施している国連食糧農業機関の作業と密接に連携する予定です。このプロジェクトは、小売業者、加工業者、養殖業者、飼料メーカーなど、養殖水産物のサプライチェーンに属する企業から積極的な支持を受けています。これらの企業は以下の通りです。Aldi、Asda Walmart、Coop、Lyons、Marks & Spencers、Morrisons、Sainsbury、Seachill Icelandic、Thai Union、SFPを支援している企業は、次のことを約束しています。 

  • 養殖製品の供給者に、飼料に使用されている魚の種類と、その魚が捕獲された場所を明らかにするよう求める。
     
  • 養殖飼料に使用される魚粉が持続可能な供給源に由来することの必要性をサプライチェーンを通じて積極的に伝える。
     
  • 養殖飼料用の魚粉を生産する漁業を改善するために作られた「漁業改善プロジェクト」を直接支援する。

 持続可能な漁業パートナーシップのテクニカルディレクターであるDuncan Leadbitterは、このプロジェクトの立ち上げについて、次のように述べています。「水産養殖の持続可能性は、飼料用魚粉を供給する漁業の適切な管理に大きく依存しています。このプロジェクトは、トロール漁具で多くの種を漁獲し、解決すべき課題を抱えている東南アジアの漁業と協力することを目的としています。網にかかる稚魚の数を減らすことは、将来の漁獲量を減らすことになるので、共通の目標になるでしょう。さらに、「アジア、ヨーロッパ、アメリカの小売業者、加工業者、生産者といったサプライチェーン全体がこの問題に取り組むために動員されたことは、本当にエキサイティングなことです」と続けました。この活動に対する業界の支持は非常に高いので、今後5年間で必ずや進展すると確信しています" 。